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2010年1月22日
治療法 ~1番奥の歯を1本失ったケース~
■治療の選択枝(理想的な順) ※患者様の歯の状態で治療方法は異なります。下記の治療方法は、 「両側の歯は削られてない」、「神経は生きてる」、「骨も十分にある」ということを想定して記述しています。 |
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1、インプラント治療 費用のことを考えなければインプラント治療が最適です。 ただし、1番奥は骨が足りないことも多い、 ハミガキがしにくい、などインプラントには不利な条件もあります。 そう考えますと、噛むことにも外見にも大きな影響はない部分ですし、費用の点を考えるとインプラントをする必要はないとも考えます。 少なくとも骨が足りないときに骨造成をしてまでインプラントにする必要はないと考えます。 |
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2、ブリッジ治療 奥から2番目と3番目の歯を支台にして延長ブリッジにします。 普通のブリッジに比べると力学的に無理な力がかかり、さらに支台歯が弱りやすくなります。 そのためにポンティック(*)を小さく作って、少しでも支台歯が弱らないように工夫しますが、あまり効果はありません。 ただし、奥から2番目と3番目の歯がすでに治療済みで削られてあるなら、ブリッジも有力な選択肢になると考えます。 ポンティック(*)・・・ブリッジの中間部で、歯のないところに接する部分 |
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3、入れ歯治療 入れ歯は片側処理(*)でできますが、遊離端(*)ですので少数歯欠損にしては違和感が強く感じられます。 歯がなくてもあまり困らない部分で、つい外してしまうことが多くなるのが大きな問題です。 片側処理(*)・・・[へんそくしょり] 入れ歯治療において、歯がない側だけで支える入れ歯の形態。 入れ歯が小さいので違和感が小さくなるが、支える歯が少ないので噛み心地は悪くなる。 遊離端欠損(*)・・・[ゆうりたんけっそん] 歯がない部分(欠損部)の片側にしか歯がない欠損形態。 ブリッジ・入れ歯ともに、支えが足りないので非常に不利。インプラント治療には有利も不利もない。 |
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4、処置を行わない 今まで咬み合っていた歯が、押さえを失って伸びてきますし、歯ぐきの骨が使われなくなり減ってきますので、将来困ることになります。 |
治療法 ~奥から連続して3本を失ったケース~
■治療の選択枝(理想的な順) ※患者様の歯の状態で治療方法は異なります。下記の治療方法は、「両側の歯は削られてない」、「神経は生きてる」、「骨も十分にある」ということを想定して記述しています。 |
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1、インプラント治療 骨の状態、審美性、経済性を考慮して2本か3本のインプラントを埋入して治療します。 欠損歯数が多いですが、インプラント治療を行えば審美的にも咀嚼能力に関しても元々歯があった状態を回復することができます。 多めにインプラントを埋入しておくと、咬合(こうごう)圧を分散できるので長持ちさせやすいですし、もしもそのうち1本が歯周病(インプラント周囲炎)などで駄目になっても、駄目になったインプラントを除去するだけで他のインプラントは機能し続けます。 |
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2、入れ歯治療 欠損歯数が多いので両側処理(*)となり、初めて入れ歯を入れられる方は違和感が大きくかなり辛い思いをされるようです。 また留め具をかける歯に大きなコウゴウ圧がかかるので、周りの歯の寿命まで短くなります。 奥歯は各部位に4本ずつありますので、3本欠損の場合はその部位に1本奥歯が残っています。この1本の奥歯が良い働きをするので、4本欠損に比べて格段に噛みやすい入れ歯になります。 しかし、その大切な1本の奥歯に留め具をかけて咬合(こうごう)圧を負担させることになるので、その歯が駄目になったとき非常に困ることになります。 両側処理(*)・・・[りょうそくしょり] 入れ歯治療において、口の中左右両側におよぶ入れ歯の形態。 入れ歯が大きいので違和感が大きくなるが、支える歯が多いので噛み心地は良くなる。 |
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3、ブリッジ治療 支える歯の強度不足で不可能です。 |
不可 |
治療法 ~ほとんどすべての歯を失ったケース~
1、インプラント治療 最低6本以上のインプラント治療を行い完全固定式のインプラントによるブリッジとする。理想的には8本以上入れられれば安定したものとなる。 |
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2、2~4本の植立を行いインプラントを土台とした入れ歯併用タイプとする。2~4本のインプラントに入れ歯を安定させるバー、ボールタイプ、マグネットタイプを取り付け入れ歯が動かないようにする。 | |
3、全身的な問題やインプラントをしたくない方は総入れ歯とする。 |
治療期間の比較
会社勤めのサラリーマンやOLの方々にとっては、治療期間は気になるものです。 ここでは、おおよその治療期間を比較してみました。
治療内容によって、その治療期間は変わってきますので、無理なく治療を進めることができるよう、担当の歯科医師と相談しましょう。
治療期間 | |
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インプラント治療 | 約3ヶ月 |
ブリッジ治療 | 約1週間 |
入れ歯治療 | 約1週間 |
※インプラント:治療期間は、骨量の足りない方や初期固定期間の個人差によって変わってきます。 骨の状態が良ければ1日で終了することもありますし、骨量が足りない場合など9ヶ月程かかることもあります。
※ブリッジ:治療する歯の数が多いときなどは2~3週間かかることもあります。
※入れ歯:治療する歯の数が多いときや、見た目や噛み心地の良い入れ歯を作るときには1~2ヶ月かかることもあります。
費用と治療の比較 ~ほとんどすべての歯を失ったケース~
インプラント治療(4本)に固定式入れ歯を組み合わせ |
インプラント埋入×4本=100万円 |
インプラント治療(2本)とマグネットを利用して入れ歯を組み合わせ |
インプラント埋入×2本=50万円 |
入れ歯治療 |
入れ歯40万円~ |
※ブリッジと入れ歯は保険で治療できる部分もありますが、比較しやすいようにすべて保険の効かない治療の値段でご説明しています。
保険のブリッジですと、前歯はプラスチック、奥歯は銀歯になります。 保険の入れ歯は、外見も噛み心地もそれなりのものになります。 |
費用と治療の比較 ~奥から連続して3本を失ったケース~
インプラント治療(3本) |
インプラント埋入×3本=75万円 |
インプラント2本を利用してブリッジ治療 |
インプラント埋入×2本=50万円 |
インプラント治療(2本) |
インプラント埋入×2本=50万円 |
入れ歯(両側処理(*)) |
12万円~ ) |
入れ歯(片側処理(*)) |
遊離端(*)の3本欠損なので、基本的に |
ブリッジ治療 |
遊離端(*)の3本欠損なので、支える歯が |
遊離端欠損(*)・・・[ゆうりたんけっそん]
歯がない部分(欠損部)の片側にしか歯がない欠損形態。 ブリッジ・入れ歯ともに、支えが足りないので非常に不利。インプラント治療には有利も不利もない。 片側処理(*)・・・[へんそくしょり] 入れ歯治療において、歯がない側だけで支える入れ歯の形態。 入れ歯が小さいので違和感が小さくなるが、支える歯が少ないので噛み心地は悪くなる。 両側処理(*)・・・[りょうそくしょり] 入れ歯治療において、口の中左右両側におよぶ入れ歯の形態。 入れ歯が大きいので違和感が大きくなるが、支える歯が多いので噛み心地は良くなる。 |
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※ブリッジと入れ歯は保険で治療できる部分もありますが、比較しやすいようにすべて保険の効かない治療の値段でご説明しています。
保険のブリッジですと、前歯はプラスチック、奥歯は銀歯になります。 保険の入れ歯は、外見も噛み心地もそれなりのものになります。 |
費用と治療の比較 ~1番奥の歯を1本失ったケース~
インプラント治療 |
インプラント埋入×1本=25万円 |
ブリッジ治療 |
7万円~×3本=21万円~ |
入れ歯治療 |
8万円~ |
※ブリッジと入れ歯は保険で治療できる部分もありますが、比較しやすいようにすべて保険の効かない治療の値段でご説明しています。
保険のブリッジですと、前歯はプラスチック、奥歯は銀歯になります。 保険の入れ歯は、外見も噛み心地もそれなりのものになります。 |
長所と短所
インプラント、ブリッジ、入れ歯、どの治療法が最も適しているかは、患者様自身の歯の状態や経済面などあらゆる角度から判断する必要があります。 それぞれの治療の長所と短所を十分に理解、納得された上で選択することが最も大事です。
ここでは、それぞれの治療法の長所と短所をご説明しております。治療法を選択する際の参考にしてにしてください。
【インプラント治療】長所と短所
長所
・本物の歯とほぼ同じ機能を回復できる
・本物の歯とほぼ同じ外見を回復できる
・周囲の歯を弱らせない
・何でもしっかりおいしく食べれる
・適切なケアにより長期間使用可能
・歯を失った部分は顎の骨の成分が自然に減るが、インプラントがあれば咀嚼(そしゃく)の刺激により衰退が防止される
短所
・治療時間が比較的長期(最近は種類と適応症により最短1週間でも可能。ただし決しておすすめしません)
・手術になるので、少数だが適応とならないケースもある
・比較的費用がかかる
・ブラッシングなど家庭内でのお手入れや、医院での定期メンテナンスが必要
【保険適用】なし
【ブリッジ治療】長所と短所
長所
・本物の歯と同じような外観に回復が可能(セラミックをを使用すると、見た目が良く、自分の歯と見分けがつきにくいです。ただし、インプラントには劣ります)
・本物の歯と同じように咀嚼することが可能
・手軽に短期間(約1週間)で治療が終了
短所
・土台となる歯を削除する必要がある(最大の欠点です!)
・土台となる歯に噛む力が余計にかかるので、周りの歯がすごく弱る
・対象となる位置の両側に、土台として使えるしっかりとした歯が無いとできない
・失った歯の数が多いと、土台の強度が足りないので選択不可能
・景観の回復上セラミックが優れるが保険の適応を受けることができない。保険の効く材料だと前歯はプラスチック、奥歯は銀歯になるので、見た目が悪く持ちも悪くなります
・支えている歯が、1箇所でも悪くなってしまうと、ブリッジそのものを取り外して、再度全体的に治療をする必要がある(逆に、インプラントの場合は悪くなった歯のみを治療すればいいというメリットもあります)
・食べかすが詰まりやすい
・舌ざわりがインプラントほどは良くない
【保険適用】あり
【入れ歯治療】長所と短所
長所
・短期間(ブリッジ治療よりは長い/約1~3週間)で咀嚼機能回復が可能
・骨が足りなくても、多数歯欠損でも治療可能
・ブリッジよりは隣の歯を削る量が少ない
・歯だけでなく歯ぐきでも噛む力を分散するので、ブリッジほどは周りの歯を弱らせない
短所
・外見の回復に限度があり、人から入れ歯だとばれる(外見の良い入れ歯もありますが、インプラントやブリッジには大きく劣る)
・非常に噛みにくいので、食べたい物も食べれなくなる(特に多数歯欠損の場合)
・非常に食べかすが詰まるので、食事の度に外してうがいをする必要がある
・非常に違和感が大きく、舌が当たってうまくしゃべれなくなる(特に多数歯欠損の場合)
・入れ歯を支えてる歯にかかる咬合圧がすごく大きいため、ブリッジ同様に周りの歯が弱ってくる(特に多数歯欠損の場合)
・こまめに調整する必要がある
【保険適用】あり
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